◆男子プロゴルフ　世界選手権シリーズ　ブリヂストン招待最終日（９日、米オハイオ州アクロン・ファイアストーンＣＣ＝パー７０）

　５８位で出た松山英樹（２３）＝ＬＥＸＵＳ＝は６バーディー、２ボギーの６６で回り、通算３オーバーの３７位で終えた。

ショットに復調の手応えをつかみ、日本人の米ツアー年間獲得賞金の最高額を更新して新たな勲章も手に入れた。

昨季の日本ツアー賞金王・小田孔明（３７）＝プレナス＝は７１で４５位。３位から６６で回ったシェーン・ローリー（２８）＝アイルランド＝が１１アンダーで米ツアー初優勝を飾った。

　復調の気配を感じさせる６バーディーだった。前日までショットが乱れていた松山だが、得意のアイアンショットを次々とピンに絡めた。「忘れていたものを思い出しながらやれたかな。いいラウンドで終わることができて良かった」と安どの表情で振り返った。

　最終Ｒのパーオン率は、４日間で最高の６１・１１％。１番で第２打をピン右奥３メートルにつけてバーディー発進。１８番はセミラフから残り１０８ヤードの第２打をピンまで２メートルにつけてバーディーで締めた。

第３日後、練習場でショットの修正に試行錯誤。「グリーンに乗らなくて苦しんだのは久々。いい経験だった」とうなずいた。

　新たな歴史も刻んだ。これまで日本人の米ツアーでの年間獲得賞金最高額は、０８年の今田竜二の３０２万９３６３ドル（２５戦で１勝含む５度のトップ１０入り）。

松山は今大会で３０４万６５０ドル（約３億７７０４万円）とし、それを更新。今季未勝利ながら、１９戦で８度のトップ１０入り（予選落ち１度）と安定感は群を抜く。

　今季メジャー最終戦の全米プロ（１３日開幕・米ウィスコンシン州）に向けて得意のショットに復調の手応えをつかむ松山。「初日にいい状態で入れるようにしたい」と、その目は日本人初のメジャー制覇へと向けられている。

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